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地方の大学に通っていた長男の卒業も決まり一安心。実家から近い就職先に勤務することになったので、アパートを退去することにしたのですが、入居時に払った敷金24万円が、ほとんど返ってこないと聞いて納得できないんです。

なるほど、敷金に関するトラブルは結構多いですね。
まず「敷金」というのは、部屋を借りた人が大家さんに預けておくお金の事をいいます。
アパート等を退去する際に、家賃の滞納があったり、特別な修繕や清掃が必要となったとき、このお金を使ってくださいというのが「敷金」なんです。そういった費用の担保のために預けておくものですから、必要な額が差し引かれたら、残りの敷金は返金されるべきものなんです。

なるほど、そういった場合の費用の担保として預けておくお金なんですね。

ええ、そして一方、部屋を借りた人つまり賃借人は、部屋を「原状」に回復して返還する義務があります。

「原状回復」というと、最初に部屋を借りたときと同じ状態に戻せということですか?次の段落へ

依頼人 画像

司法書士 画像

いいえ、この「原状回復」については、賃借した当初と全く同じ状態にまでする必要はないんですよ。通常に掃除をしても、長年部屋を使っていれば多少汚れてくるのは当たり前です。
ですから、たとえば新築物件に入って4年後に退去するときは、通常の4年分の汚れがありますが、その状態で返せばいいのであって、新築の状態にして返せというわけではありません。
でも、借りた人がわざとまたはうっかりして、壁を壊したりとかした場合等は原状回復義務がありますので、その修繕費用が差し引かれるわけです。

うちの長男はきれい好きで掃除もまめにやっていたので部屋もそんなに汚れてないし、部屋に穴をあけたり壊したりもしていません。

あと、契約書にどのように書かれているかをよく確認する必要があります。
その上で大家さんとよく話し合ってみてください。当事者同士の話し合いがスムーズにいかない場合は、「調停」等で話し合われるのもいいかと思います。
また「少額訴訟」によって敷金の返還を請求される手続き等を、検討されるのもいいかと思いますよ。

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